梅野記念絵画館・ふれあい館
東御市梅野記念絵画館・ふれあい館
〒389-0406 長野県東御市八重原935-1芸術むら公園
TEL:0268-61-6161 FAX:0268-61-6162

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冬青 小林勇展

  • 鯰
  • 葱
  • 李朝鉄砂壺
  • 蟹・会寧の鉢

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展覧会概要

冬青 小林勇展
主催者 長野県東御市、東御市梅野記念絵画館
会期 平成25年8月31日(土)〜10月20日(日)
会場 東御市梅野記念絵画館(小展示室を除く全館)
389-0406 東御市八重原935-1
TEL 0268-61-6161
FAX 0268-61-6162
料金 800円(高校生以上)・小中学生無料
開館 午前9時〜午後5時
※午後4時30分までにご入館ください。
休館 毎週月曜
9月2,9,17,24,30日 / 10月7,15日
担当学芸員 佐藤聡史

一生修練
佐藤 修

 何をもって「文人画」と称するのでしょうか。書をよくし、絵をよくし、加えて文をよくする、そういう人の絵が文人画であろうと思います。その作には讃があり、その筆も詩句も味わい深く、豊かな教養と人間味が相俟って観る者の心にじわりと沁みてくる、大人(たいじん)の風格、小林勇の絵こそまさに文人画の最たるものだと思います。
 小林勇の生涯は岩波書店とともにありました。岩波書店を語るのに小林勇を抜きには語れません。同様に小林勇を語るのに岩波に触れずしては語れません。
 小林勇が岩波に店員として入ったのは大正9年です。昭和2年に岩波文庫が創刊されます。昭和3年に小林は岩波を一旦退社し、翌年の4月に「鉄塔書院」を興します。この鉄塔書院は6年間続き、昭和9年に小林は岩波に復帰。戦後、岩波書店は雑誌「世界」を創刊します。昭和21年、店主岩波茂雄が死去。昭和25年岩波映画製作所を創設。37年岩波の会長に就任。
 小林勇はそうした過程で大きな人脈を築きました。幸田露伴、齊藤茂吉、寺田寅彦、中谷宇吉郎、三木清、柳瀬正夢、安倍能成、小宮豊隆、小泉信三、長谷川如是閑、谷川徹三…錚々たる顔ぶれです。彼らとの交友が小林勇という人物の血肉を作っていったと言っていいでしょう。
「書も絵も一生の修錬」これは小林勇の言葉です。以下は昭和46年12月、朝日新聞に掲載された随筆「夕焼け」のなかの文章です。

・ その一生にどれだけ緊張した時間をもったか、その量の多寡によってその人間の価値が決まるように思う。
・ すべてのものに終りがある。終わりのあることはよいことだと思う。日々に終りに近づきつつ、思うことは日々に新たである。昨日よりも今日は深くものを見、その美しさを感じる。明日は今日よりも進歩する。日暮れはさびしいが楽しい。

確固たる人生を歩む地に足のついた人間にならなければいい絵は描けない、これこそ文人画家の境地だと思います。
文化とか教養とか、まともに口にするのは気恥ずかしいものですが、小林勇という人物を知り、その作品を観ますと、まさに「教養」としか言いようのない、心の奥深くに蓄積されたものが気品に包まれて伝わってきます。
丁度今年は生誕110年、信濃の国が生んだ一級の文化人、小林勇の文人画の世界をご高覧下さい。

※なおこの度の展覧会にあたり、ご遺族の小林堯彦様、小松美沙子様、鎌倉ドゥローイング・ギャラリーの瀧口眞一様はじめ関係各位に深謝申し上げます。

(東御市梅野記念絵画館館長)

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